本部通信
全国都市監査委員会

 埼玉県 久喜(くき)市
 平成22年3月23日、久喜市、菖蒲町、栗橋町及び鷲宮町の1市3町が合併し、「豊かな未来を創造する個性輝く文化田園都市」を目指す将来像に掲げ、新「久喜市」が誕生しました。
 新市は、埼玉県の北東部にあり、都心まで50km圏に位置し、人口は157,038人(平成22年3月23日現在)、面積は82.40㎢となりました。
 地形は、利根川の沖積平野にあり、標高は8mから14mで、台地や自然堤防などの微高地と、後背湿地などからなる平坦地となっています。
 気候は、夏は高温多湿、冬は低温乾燥で、内陸性の太平洋側気候に属しています。
 新市には、JR宇都宮線と東武伊勢崎線が乗り入れる久喜駅、JR宇都宮線と東部日光線が乗り入れる栗橋駅、JR宇都宮線の東鷲宮駅、東武伊勢崎線の鷲宮駅及び東武日光線の南栗橋駅があります。平成18年には、東京メトロ半蔵門線が乗り入れ、久喜駅及び南栗橋駅が始発駅となるなど、良好な鉄道利便性を備えています。
 道路は、東北縦貫自動車道久喜インターチェンジがあり、国道4号・122号・125号などの幹線道路により広域交通体系に恵まれています。
 また、現在、首都圏中央連絡自動車道の工事が進められており、(仮称)菖蒲白岡インターチェンジが建設されています。この首都圏中央連絡自動車道と東北縦貫自動車道は、(仮称)久喜白岡ジャンクションにより繋がることから、新市における広域交通の機能や、利便性は一層高まり、県北東部の拠点都市として、さらなる発展が期待されています。
 産業は、久喜菖蒲工業団地、清久工業団地、鷲宮産業団地、菖蒲北部工業団地などの工業団地のほか、菖蒲南部産業団地などの産業拠点が形成され、交通条件の良さから、製造業・流通業を中心とした企業が立地しています。
 農業は、米や野菜のほか、いちご、梨、花き等の生産も盛んです。
 新市では、点在する屋敷林や農地とともに、利根川、元荒川などの水辺空間とコスモスやラベンダーなどの季節の花が、新市を特長づける景観を形成しています。
 さらに、甘棠院、鷲宮神社、静御前の墓所などの名所旧跡や、久喜の提燈祭り「天王様」、国指定の重要無形民俗文化財に指定されている鷲宮催馬楽神楽(土師一流催馬楽神楽)など、新「久喜市」は、豊かな自然環境に恵まれた、長い歴史と伝統、多彩な文化を有する、大きな可能性を秘めたまちであります。