本部通信 トップページへ戻る
全国都市監査委員会

 滋賀県 近江八幡(おうみはちまん)市
 平成22年3月21日に近江八幡市と安土町が合併し、面積177.39k㎡、人口81,792人(平成22年3月31日現在)の新しい近江八幡市が誕生しました。本市は滋賀県のほぼ中央に位置し、北は琵琶湖、東は東近江市、南は竜王町、西は野洲市に接しており、市域には、北部に長命寺山、八幡山、東部に安土山、繖(きぬがさ)山、箕作(みつくり)山、南部に瓶割(かめわり)山、雪野山など、標高200~400mの美しい山々があり、市域の中央部に白鳥川、東部に蛇砂川、長命寺川、山本川、西端に日野川が流れ、琵琶湖に流入しています。また、最北部には琵琶湖上で最大の島である沖島(沖ノ島)があります。
 北東部に広がるラムサール条約の登録湿地である西の湖は、琵琶湖周辺に残る内湖の中で最大であり、ヨシの群生地である水郷地帯は、琵琶湖八景の一つに数えられ、周辺一帯は四季折々に水と緑に恵まれた美しい景観を描きだしております。
 中世以降、陸上と湖上の交通の要衝という地の利を得て、天下の名城「安土城跡」など多くの城が築かれ、城下町において織田信長の改革精神により開かれた楽市楽座は、豊臣秀次の自由商業都市の思想に引き継がれ、近江商人の基礎を築きました。さらに近江風土記の丘、近江商人のまちなみなどの伝統的な建造物など数多くの歴史遺産があり、「沙沙貴まつり」や「左義長まつり」など薫り高い伝統文化が脈々と受け継がれています。
 さらには、江戸と京都を結ぶ幹線であった中山道や、朝鮮通信使が通った朝鮮人街道沿いにできた街道文化や景観は今日まで受け継がれており、往時を偲ばせる雰囲気が各所に残っています。
 合併後の新市においては、これらの恵まれた自然環境や歴史的遺産を最大限に活かした新しいまちを築くため、まちづくりの基本として「自然の恵み、歴史と文化に根づく『生業(なりわい)』が広がり、起業する活力とすべての人々が支え合える、ぬくもり あふれたまち」として、希望と活力に満ちた将来が描ける地域社会の形成を目指しています。