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全国都市監査委員会


 茨城県 稲敷市(いなしき)

稲敷市 稲敷市は、2005年3月22日に江戸崎町、新利根町、桜川村、東町が合併してできた、豊かな自然環境と温暖な気候に恵まれた水と緑にあふれた田園都市です。
 茨城県の南部、首都東京より60km圏に位置しています。地域の北側には国際的な研究学園都市"つくば"を、南側には世界への玄関口"成田"を擁しており、これらの核都市とは現在整備中の首都圏中央連絡自動車道で結ばれます。
 当市は、稲敷台地と広大な水田地帯からなり、霞ヶ浦、利根川、新利根川、小野川などの水辺環境に恵まれています。霞ヶ浦ではボートや釣りなどのレジャーが盛んです。また、霞ヶ浦の水辺には和田岬や妙岐の鼻など釣りやキャンプ、バードウォッチングなどの拠点となる環境があり、稲波地区に飛来する国指定天然記念物のオオヒシクイ、浮島地区の妙岐の鼻で見られるコジュリンなど、野鳥の種類も豊富です。
 また、稲敷台地には、平地林などの山林が比較的多く残され、水辺を中心とした自然環境と合わせ、四季を通じて固有の良好な景観を醸し出しており、人々の生活にうるおいを与えています。
 常陸の国と下総の国の境に位置しているため、古くから双方の文化の交流点となっていたこの地域は、数多くの歴史的文化財が点在しています。
 国指定重要文化財の平井家住宅は17世紀後半の建築とされ、同じく国指定重要文化財の横利根閘門は大正10年に完成したレンガ造りの閘門で、現在も使用されています。県指定文化財としては、阿弥陀寺寝釈迦堂、逢善寺などの建造物や、満願寺銅造如来立像などがあり、史跡としては、国指定史跡の土器製塩遺跡である広畑貝塚、室町初期の築城とされる江戸崎城址などがあります。また、西暦七六七年創始といわれる大杉神社は初詣客で賑わうほか、「あんばばやし」が無形民俗文化財に指定されています。
 農産物の特産品は、銘柄産地に指定されている"かぼちゃ"、銘柄推進産地に指定されている"れんこん"のほか、早場米の"ミルキークイーン"、"いちご"、"いちじく"などがあります。大都市近郊という立地環境を生かして、施設園芸によるトマト栽培なども近年盛んに行われています。

【市章】
 稲敷市のシンボルマークは「地球」、「稲」、「豊かな実り」をイメージしたデザインです。
 下部は緑色で、多くの実りをもたらす大地を象徴しています。
 右上がりに傾斜をつけた白い四つの半円は、稲敷市の発展、未来への上昇と、合併する四つの町村を稲穂の形状で表しています。
 上部は青色で、明るい町づくりをイメージした空の色を表すと同時に、水に恵まれた土地である新市の特徴を表現しています。