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全国都市監査委員会


 和歌山県 海南市(かいなん)

 平成17年4月1日、旧海南市と旧下津町が合併し、新「海南市」が誕生しました。
本市は、和歌山県の北西部に位置し、面積101.18km2、人口6万218人(平成17年4月1日現在)で、中央に藤白山脈、南に長峰山脈が走り、緑豊かな自然が豊富で、西は紀伊水道に面し、美しい海を見渡すことができます。年間降水量は100mm程度で、黒潮の影響により年間平均気温が約16度と四季を通し温暖な気候に恵まれています。
 昔から南部ではみかん栽培が盛んで、最近は貯蔵した晩生みかんである「蔵出しみかん」が好評を博しています。びわの生産量は全国4番目で、さらに北部では桃の栽培が活発であるほか、紀伊水道を臨む沿岸部では、シラス・ハモ・ワカメなど海の幸にも恵まれ、つり公園シモツピアーランドでは季節ごとにいろいろな魚を釣ることができます。
 産業面では日本四大漆器の一つである「紀州漆器」の産地としても知られ、日用家庭用品(特に水まわり製品)の出荷も全国的に高いシェアを上げ、需要に合った製品開発が活発に行われています。
 また、万葉の昔から和歌にも詠まれている名勝の地である海南市には、いにしえの都人が訪れ詠んだ歌も多く、景色を愛で、恋する人を想う歌などの14首の万葉歌碑が建っています。
 そして、今も往時の面影を残す熊野古道が南北に走り、そこに9つの王子跡が点在しています。王子とはかつて熊野参詣の道中で遥拝したり休息や宿泊した場所で、歌会などが開かれたこともあります。また、江戸時代には紀州徳川家の菩提寺であった長保寺をはじめとする国宝をもつ文化財の宝庫でもあり、これらを組み合わせた熊野古道ハイキングプランが多くつくられています。京阪神からハイカー達が地元の「語り部ボランティア」に案内され、健康的な汗をかき楽しむ姿が見られます。
 現在、本市には阪和自動車道の3つのインターチェンジがあり、大阪市内や関西国際空港からのアクセスが非常に良好となっています。また、平成17年3月のJR新ダイヤによりすべての「特急くろしお号」が海南駅に停車するようになるなど、まさに新しい時代に対応する動きをみせています。このようななか海南市は、「元気 ふれあい 安心のまち 海南」を将来像とし、新しいまちづくりを進めていきます。