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全国都市監査委員会


 静岡県 掛川市(かけがわ)

 新「掛川市」は、平成17年4月1日、掛川市、小笠郡大東町、小笠郡大須賀町の1市2町が合併し誕生しました。新「掛川市」は、日本の真ん中、東経138度線上に位置します。静岡県においては、二大都市静岡市と浜松市の中間に位置し、人口12万人を擁する中東遠地区の中核的な都市です。
 市北部は、標高832mの八高山をはじめとする山地であり、市中央部には平地が開けています。市中央部の南側には標高264mの小笠山があり、その山麓は複雑に入り組んだ丘陵地です。市南部にも平地が広がり、遠州灘に面して約10kmにわたる砂浜海岸となっています。市域は、東西約15km、南北約31kmで南北に細長く、小笠山付近でくびれた形状となります。面積は約266平方キロメートルであり、県内では6番目に広い都市となります。また、人口12万人は9番目の規模です。
 農業は、全国有数の茶の生産地であるとともに、米、イチゴ、メロン、トマトなどが特産品として生産されており、いずれも県内で5位以内に入る有力な産地となっています。また、特徴的な農産品としては、北部地域では施設園芸のバラが、南部地域では砂地を生かした里芋、にんじん、スイカなどの栽培が盛んです。
 工業はこれまで企業誘致が積極的に展開されたことで、製造品出荷額等は県内5位を誇り、金額を大きく伸ばしています。また、県内工業をリードする浜松・磐田に次ぐ田園工業都市として幅広い先端産業の集積による効果が発揮されます。
 商業は、大規模店による集客力の増加が見られるとともに、中心市街地ではイベントを通じた商店街の活性化や個性的な店舗づくりへの取り組みが図られ、バランスのとれた商業に向けて努力がされています。
 また、掛川城、横須賀城跡、高天神城跡があるとともに、宿場町や城下町の面影を残す町並みも散在し、歴史的な資源に恵まれています。さらに報徳の教えを普及させる大日本報徳社や全国に先駆けた生涯学習の取り組みなどを通じて、地域の個性が生み出されています。
 そのほか、掛川祭や中八坂神社祇園祭、三熊野神社大祭など長い伝統をもつ繊細かつ勇壮な祭りが行われ、まちに活気をもたらしています。
 新「掛川市」は、南北幹線道路の整備による新市融合を速やかに実現させ、「人」、「物」、「情報」の動脈である東西の街道とが連携することによって、さらなる飛躍の可能性を広げるとともに、健康・福祉・市民活動支援体制の充実を図り、市民の「夢」を実現し、「未来」を創造していきます。