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全国都市監査委員会


 静岡県 菊川市(きくかわ)
菊川市 平成17年1月17日、小笠郡小笠町と菊川町の2町が合併し誕生しました。静岡県の中西部、大茶園で名高い牧之原台地の西に位置し、一級河川菊川が市内を南北に縦貫します。東に掛川市、西に牧之原市、南に御前崎市、北に島田市が接しています。
 東西約9km、南北約12kmで面積は94.24km2です。地目別面積は、耕地33.10km2、山林22.44km2、宅地10.32km2、その他28.38km2です。
 人口49,393人、世帯数は15,503世帯です(3月31日現在)。当市と近隣市には大小の工場があり、外国人とその家族も多数居住します。
 自然環境は、北部は山地で標高282mの火剣山が最高峰で、東部には標高150m〜250mの牧之原台地があります。中央部から南部は沖積平野が広がり、これに軟質の砂泥岩互層などからなる筋状の小高い丘陵が点在します。
 交通基盤は、JR東海道本線菊川駅と東名高速道路菊川インターチェンジがあり、電車で静岡へ45分、浜松へ32分と都市通勤に至便な街であります。近隣には東海道新幹線掛川駅と御前崎港があるほか、静岡空港の建設も進められています。
 明治時代に旧幕臣や大井川の川越し人足らにより、牧之原台地が開墾され、今の茶産地の基礎が築かれました。堀之内駅(今の菊川駅)で貨車に載せられた茶は、港で船に積まれ輸出され、当時の外貨獲得に貢献しました。
 温暖な気候のもと、浜松・静岡に次ぐ県内第3位の農業産出額を誇ります。稲作、茶・マスクメロン・トマトの出荷が盛んです。
工業は、大別4ケ所に工業団地が整備され、事業所が立ち並びます。食料品、非鉄金属、輸送機械、一般機械が製造されています。
商業は、静岡・浜松・掛川などの都市や近隣市に依存し、市内の販売高は横這い傾向で小さな経営規模に留まっています。
 歴史は、今から1万2千年ほど前の先土器時代の遺跡・三沢西原遺跡で最初の営みが確認されています。縄文時代後期・晩期には、当時の石器工房の石畑遺跡が営まれました。平野の自然堤防上には、弥生時代中期から後期の集落跡・白岩遺跡や東原田遺跡があります。古墳時代には前方後円墳の大徳寺古墳や、砂泥岩互層の丘陵斜面に横穴墓群が築かれました。鎌倉時代〜室町時代の城館・横地城跡や高田大屋敷遺跡は国指定の史跡で、江戸時代末期の代官屋敷・黒田代官屋敷は国指定の重要文化財です。