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全国都市監査委員会


 秋田県 北秋田市(きたあきた)
 平成17年3月22日、鷹巣町、合川町、森吉町、阿仁町が合併し、「北秋田市」が誕生しました。本市は秋田県の北部中央に位置し、県庁所在地の秋田市とはJR奥羽本線、国道7号線、285号線などで結ばれ、車ではおよそ90分ほどの距離です。
 首都圏、関西圏などとは空路でも結ばれ、平成10年に開港したあきた北空港(大館能代空港)が北東北の玄関口となっています。
 市の人口は約40,800人(平成17年3月現在)、世帯数は約14,900世帯。面積は1,152.5km2と県内で第2位の広さですが、人口の減少が進み、少子高齢化が課題となっています。
 市の特徴は、広大な台地と自然豊かな山野です。市の北部には東西に米代川が流れ、支流の阿仁川が合流しています。米代川とその支流・阿仁川、小阿仁川などは河川環境にも恵まれ、天然アユが多く遡上する「大アユの里」としても知られています。
 中央部から南部にかけては、空港の立地する大野台の台地と、標高1,454メートルの森吉山を中心とする山野が広がっています。
 森吉山一帯は「県立森吉山自然公園」に指定されています。山頂付近には高山植物が咲き誇り、山麓はクマゲラが棲むブナの森、イワナ、ヤマメのいる渓流、伝説の名瀑などで四季を通じ訪れる人々を魅了しています。
 また、「マタギ」や「世界一綴子大太鼓」など、個性豊かな歴史と文化が伝承されています。市の南部・阿仁地区には、独特の狩猟文化を伝える「マタギ資料館」や、国の重要有形文化財指定「旧阿仁鉱山外国人官舎(異人館)」などがあります。
 市の北部・綴子地区は日本書記に由来する古い地名で、直径4メートル近い大太鼓を打ち鳴らし、雨乞いと豊作を祈願する「日本一大太鼓祭り」は約700年の歴史を持つといわれています。その大太鼓を保存・展示する「大太鼓の館」が国道7号沿いの「道の駅たかのす」に併設され、観光名所となっています。
 史跡も多く、複数の環状列石などが出土している国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」やユニークな表情の土偶「笑う岩偶」が出土した「白坂遺跡」などの縄文遺跡は、歴史的にも貴重な文化遺産として注目を浴びています。
 市では、このような地域の地理的、文化的資源等を活用しながら、地域産業の育成などを図り、活気とぬくもりのある交流都市を目指したまちづくりを進めています。