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全国都市監査委員会


 新潟県 胎内市(たいない)

胎内市 平成17年9月1日、中条町・黒川村の1町1村の新設合併により「胎内市」が誕生しました。
 本市は、新潟県の北東部に位置し、県都新潟市から約40q、日本海東北自動車道で新潟から中条ICまで30分で到着します。 東に飯豊連峰が、西には日本海が広がっており、飯豊連峰を源とする胎内川を中心に市域が形成されています。上流部は、四季折々の渓谷美に彩られるほか、胎内川扇状地には緑の優良農地が広がり、河口を中心とする15qに及ぶ海岸線には砂丘と松林があります。面積は、265.18km2、世帯数10,061世帯、人口33,417人が暮らしています。
 新市名は、市域を流れる清流「胎内川」に由来するものです。「胎内」とは、アイヌ語で「清い水の流れ」を意味し、流れの一部が伏流水となって豊富な地下水をもたらすことから「胎内」とも伝えられており、住民にとっても親しみ深く、地域の豊かな自然と深い歴史を育んできた川です。
 基幹産業は農業で、稲作を中心に畑作などの複合経営が営まれており、加えてクラレ中条工場、日立製作所などの企業進出や中核工業団地が造成されるなど、県北の工業都市としての基盤を確立しています。また、豊かな自然環境を活かしたスキー場、リゾートホテルなど公営の観光施設が整った観光都市でもあります。
 中世、この地域は「奥山荘(おくやまのしょう)」といわれる一つの荘園により発展してきました。市域には、城氏やその血縁の女武将・板額御前にまつわる史跡や逸話が多くあり、郷土の誇りとして語り継がれています。
 鎌倉時代には、当時の地頭・和田氏が支配しましたが、その後領地の分割により、旧町村である「中条町・黒川村」の区域が形成され、それぞれに変遷を遂げてきました。
 中世の歴史の宝庫として、また、山・川・海の豊かな自然が注目を集めています。日本100名山の飯豊山など2,000m級の山々が連なる山麓があり、平成17年に登山基地の奥胎内ヒュッテが新たに完成し、胎内渓谷の自然観察や雄大な登山が楽しめます。
 春、4月・5月の連休には日本一小さい山脈「櫛形山脈」の山開き、長池公園の「チューリップフェステイバル」夏、8月下旬には「胎内星まつり」が行われ、これらのイベントには、全国各地から大勢の人が訪れます。

市 章
 青は日本海、緑の三角は櫛形・飯豊に代表される豊かな自然、白い三日月型は母なる胎内川、オレンジの小円は勢いよく上昇する朝日を意味します。