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全国都市監査委員会


 和歌山県 田辺市(たなべ)

田辺市 平成17年5月1日、田辺市、日高郡龍神村、西牟婁郡中辺路町、同大塔村及び東牟婁郡本宮町の1市2町2村が合併し誕生した新市です。
 新市は、紀伊半島南西側、和歌山県の南部に位置しており、東西45km、南北46kmで、総面積は1,026km2あり、和歌山県全域の2割を越える県下最大の広大な面積を有し、このうち約89%を森林が占め、平坦地は9%と平野が少なく、海岸部からすぐ山岳地帯へ移行している状況です。人口は平成12年度国勢調査によると、85,646人となっています。
 気候は、海岸部の温暖多雨な太平洋気候から、紀伊半島に属する山岳が連続する山間部の寒暖の差が激しい内陸型の気候まで広範囲にわたっています。
 水系は主に日高川水系、富田川水系、日置川水系、熊野川水系と旧田辺市を流れる会津川水系があります。地域内の道路網は、海岸部の中心市街地を国道42号線が通り、国道311号線、県道田辺龍神線、県道龍神中辺路線により市内各地域のネットワークを形成しています。田辺市から京阪神地域、関西空港までは2時間、隣接する南紀白浜空港から東京までは1時間の時間距離にあります。特に、高速道路の南進が進むことによって京阪神地域との距離が着実に短縮されています。( 田辺インターチェンジの完成は平成19年度末。)
 新市の将来像「自然と歴史を生かした新地方都市の創造」は、この基本理念を踏まえ、5市町村の中にある自然、歴史、文化など人々の心と体を癒す地域資源が豊かな山村地域と、都市的サービス、交通、情報通信など県南部の都市的機能の中核を担う都市的地域が、一体化することによって、住民一人ひとりの価値観に応じたより良い生活をおくることができる新しい地方都市を、合併を契機として新市の住民の力を結集して創り上げていこうというものです。
 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された、熊野古道、熊野本宮大社に代表される古い歴史や文化、日本三美人の湯として知られる「龍神温泉」や日本最古の温泉と云われる「湯の峰温泉」など、古より人々の心と身体を癒してきた豊かで懐の深い自然環境があります。

田辺市章 
 この市章は、大正10年図案を懸賞募集し、田辺町章としたものを旧田辺市が引き継いできたもので、中央部は、田辺の「田」を表し、輝く星座のごとく田辺市の将来のますます発展することを象徴しています。