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全国都市監査委員会


 島根県 大田市(おおだ)

 大田市は、平成17年10月1日に大田市、温泉津町、仁摩町の1市2町が合併し、新生「大田市」として誕生しました。
 本市の人口は、約4万2千人(平成17年12月末)で、島根県の東西の中央部に位置し、面積約436km2です。北部は日本海に面していますが、急峻な中国山地が海岸に迫っているため山林原野が多く、平坦地が少ない地域です。海岸線は約46kmにおよび、岩場と砂場が交互に存在することから、漁業はもちろん、風光明媚な自然景観、海水浴、釣り、マリンスポーツなどの観光に適しています。また、世界遺産登録を目指すいわみ石見銀山遺跡、大山隠岐国立公園に属する三瓶山や多くの温泉があります。
 歴史的には、出雲地域と石見地域の境界に位置しており、双方の文化の中継点として、さらには、鎌倉時代末期に発見されたといわれる石見銀山を中心に発展し、江戸時代には日本経済にも大きな影響を与えた地域として栄えてきました。
 新生大田市では「自然・歴史・ひとが光り輝く だれもが住みよい 県央の中核都市」を将来目標にして、世界遺産の登録を目指している石見銀山遺跡を新市のシンボルに、自然・歴史文化・産業・人財等の豊富な地域の特性を活かしながら、だれもが住みよい県央の中核都市に向け、新しいまちづくりを進めていきます。
 最後に、新市のシンボルである「石見銀山遺跡」は、中世から近代にかけて操業した世界有数の銀鉱山で、現在においても産業の全体像がわかる遺跡とその文化的景観が形成されていることが高く評価されており、国はユネスコの世界遺産として推薦することを決定し、平成17年にユネスコに推薦書を提出しました。大田市においても平成19年の世界遺産の登録に向け着々と準備を進めています。登録になれば国内はもとよりアジアで初めての産業遺跡となります。
 どうか、多くの皆様にお越しいただき、遺跡の持つ歴史的かつ文化的な価値をご覧いただきたいと思います。