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全国都市監査委員会


 大分県 由布市(ゆふ)
 平成17年10月1日、挾間町と庄内町、湯布院町が合併し、人口35,400人の「由布市」が誕生しました。商工業の発展が著しい挾間、豊かな自然と農業の庄内、観光と温泉の湯布院。三つの輝く個性が一つとなり、快適で住み良い空間都市を目指しています。
 由布市は大分県のほぼ中央地域に位置し、北は宇佐市や別府市など、南は竹田市、東は大分市、西は玖珠郡に接しています。東西24.7km、南北23.4kmにわたり、面積はおよそ319.16km2です。北部から南西部にかけては標高1,584mの由布岳や黒岳など1,000m級の山々が連なり、由布岳の麓には標高約450mの由布院盆地が形成されています。中央部から東部にかけては、山麓地帯と大分川からの河岸段丘が広がっています。
 本市の気候は、標高の高い由布院盆地や北部では、日較差が大きく、冬には最低気温が氷点下になることも多く積雪にも見舞われる内陸性気候と、中央部から東部にかけての、標高の低い地域の雨が少なく温暖な瀬戸内性気候とに二分されます。
江戸時代には、旧挾間町、旧庄内町、旧湯布院町とも各地域が諸藩領に分断され、小藩分立の状態でしたが、明治の大合併、昭和の大合併を経て旧町が形成されました。その後「平成の大合併」が進む中、3町の新設合併が実現し、平成17年10月1日に新市「由布市」が誕生となりました。2005年国勢調査結果では大分県内でも数少ない人口増の市として注目され、豊かな自然、全国に誇れる観光資源、住み良い住居環境、教育環境の充実など既存の特色を生かしながら全国に誇れるまちへと歩んでいます。
 また、「住んでいる人も訪れる人もいのちの循環を大切にするまち」を由布市のまちづくりの基本理念とし、これまでの3町の豊かな自然環境によって育まれた歴史や風土、伝統文化を大切に継承しつつ、人と人との繋がりを大切にする心と、地域の連携と協働の精神を次世代に継承していきます。また、豊かな自然や豊富な温泉、自然景観と調和した快適空間都市、快適空間保養地とした日本の桃源郷づくりをめざす「ゆふの森林(もり)構想」として、新しいまちづくりを始めています。 由布市全体を一つの森林(もり)と考え、森林に暮らし、森林で育つ、すべてのいのちの循環を大切にした政策を実施していきます。それが市民と行政の協働によるまちづくり「ゆふの森林構想」です。
 本市の市章は由布市の「Y」を基調に、豊かな自然の中でのびのびと生きる由布市民を抽象的に表現しています。上部の丸い橙は太陽、Yの緑は大地自然に恵まれた由布市をイメージしています。